司法修習生制度の廃止

■法科大学院で一定の知識を習得したら弁護士資格を付与すべき
先日海上保安庁のヘリが墜落し、乗員5人が死亡した。司法修習生にデモンストレーション飛行を見せる合間の事故だったという。司法修習生の社会見学については数年前に電車の運転をさせていたことがニュースになったこともある。
そもそも○○体験のたぐいは、司法修習生としてあまり必要とは言えないのではないだろうか。

伝聞だけでは理解し難いことをいろいろ見たり体験したりして、より現実を理解した裁判を実現する狙いがあるのかもしれない。

全くのムダとは言い切れない。しかし裁判は余りにも多種多様だろうから、取り合えず何かについて社会見学させておくというのは効率の悪い体験学習だと思う。また個々の弁護士の卵からすれば見せつけられたものに興味が沸かなければ注意深く観察はできまい。それは学習全般に言えることだ。

法律家が必要を感じながら見聞を広めていく方法が裁判に活きてくる可能性が高いと思う。また、一人ひとりの法律家の知りたい分野は国が司法修習生に提供してきた体験機会より多岐に渡るだろう。

せっかく法科大学院という2、3年かけて法曹を養成する為の学校制度を導入したのだから、そこで法にまつわる勉強は済むようにすべきだ。あとは試験をして合格したなら即法律家の資格を認めたらいい。

カテゴリー: 教育 タグ: パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です