小惑星探査機はやぶさの地球への帰還が話題になった。マスコミ報道では専ら賞賛する向きが圧倒的のようだ。菅首相をはじめとして与党政治家も、はやぶさの任務完了を評価した。
確かに困難な任務であり偉業と言えるのだろう。しかし日本政府が税金を支出してまで断行する必要のある事業だろうか。
税金の支出には、国民の生活を守るためという建前に沿わなければならない。
日本の抱えている諸問題の解決に小惑星の成分分析を加えるというのは、あまりにも遠回り過ぎないか。
惑星探査に限らないが、宇宙開発はアメリカをはじめ他の国でも行っている。またアメリカではその予算が削減されることもあるようだ。つまり宇宙開発の分野は日本がどうしてもやらなければならないと言う訳でないし、先行している国でさえそう急いでいない。
日本の直面している課題は、少子高齢化社会への対処である。どの国も助けてはくれない。自分たちで乗り越えなくてはいけない困難の克服に専念すべきだ。