26日厚生労働省は、国立ハンセン病療養所「大島青松園」のための官用船運行の民間委託を先送りにすることとし、関係者に通知した。
今まで2隻の官用船の運行に携わってきた国家公務員6人の内2人が今年度末に退職するのを機に1隻を民間委託にする方針であった。
対し療養所入所者や彼らの弁護団が反対したと言う。
端的にいうと政府直営や国家公務員による運行は信頼できるが、民間人の商売は信用ならないということのようだ。
結局政治的判断で厚生労働省側が一旦民間委託の問題を先送りにすることになった。
しかし船舶の運航もそうであるが、そもそも様々な分野が民間企業の活動範囲でありその責任を果たしている。
そして元々国の事業であったものでも電電公社や国鉄そして郵便局までも民間企業として経営形態を変えつつある。もちろん民間企業として活動した方が国民的利益があると判断した上での流れである。
ハンセン病患者やその弁護団の主張は、正当な根拠のない官尊民卑的な差別であり不愉快だ。
民間委託の良否の判断は、これから必要とするサービスとそれに掛かる費用だけを勘案して下すべきではなかろうか。