作家の三橋貴明氏は経済評論家の中野剛志氏の「中国を対日輸出に依存させよ」という主張を引用した上で、日本はアメリカの代役が務まるとしている。そして不景気でアメリカへの輸出に依存できなくなった中国を、日本に依存させよというのだ。
引用された中野剛志氏は国家間において単なる互恵関係でなく「戦略的」ということが重要であると言う。売り手が世界市場で独占的なのか、または買い手の方が一国しかいないのかという市場の構造と、取引される財の必要性によって国家間の力関係が違ってくるとする。
しかし、一国だけが生産する独占的な物資などそうありはしない。独占的な鉱物資源や生物資源というものも存在するかもしれないが、それをすぐに日本の都合で発掘できるものではない。現在希少とされている資源については暫くどうすることも出来ないのだ。
また独占的な企業というものはあるけれども、それらの企業の活動がもたらす利益だけで一国に必要な分の輸入を満たすことなど日本のような人口の多い国では無理だろう。
財の必要性という点も、言葉でいうほど明確なものではない。
例えば石油は不可欠と言えばそうに違いないが、現状の消費(≒輸入)量が必須かといえば、決してそうではないだろう。
観光というサービスは、個々のお客にとっては気分しだいで容易にキャンセルしたくなるものだろうが、社会全体で見ればやはり必要だ。国内に外国人を惹きつけるほどの観光資源があるなら使わない手はない。
買い手は普段自らの欲求を満たす為に買い物をするのであり、その欲求が強いほど買い手としての立場は弱い。他に買い手がいなくても弱いものだ。
現在中国とレアアースの輸出量をを巡って揉めているが、今まで企業は中国のレアアースが低価格という至極当然な理由で購入してきたのだ。将来中国から輸入できなくなる可能性があるとしても、購入時点で低価格の物が流通していれば、とりあえずそれを買って置くだろう。
結局戦略的互恵関係なるものを政府の思惑で築くのは余りにも困難ではないだろうか。
仮に二国間で経済的制裁を伴うほどの関係悪化が生じた場合、詰まるところ国(国民)同士の我慢比べになる。相手からの輸入品抜きの生活に耐え、そして交易停止による被害を国内でどう補償するかあるいは痛み分けして紛争相手国の制裁に耐えるかということに行き着くのではないか。
いつも見ている政治ブログ偶然見ました。雷の様に魂に響きました。これは本物だ。なぜなら私も本物だから。言い様が、態度が良くないコメントを耳にしましたが、くだらない。
それくらい本気ということでしょう。なぬがあれ、私は中野先生を支持します。総理になってほしい。知と勇気のある日本人があまりにも少ない。私は思想も政治も大嫌いだが良いものはまもりたいだけ。60代の江戸っ子でござんす。外地で30年いきてきたあほですが正真正銘の日本人でござんす。踏み石になりますから、自分に負けないでください。今の日本には隠れていますが、多くの味方がいます。 あなたは衝撃的でした。そのまま思う存分やってほしい。無責任にきこえるかもしれませんね。今はこれ以上言えませんが、そんなことはないのです。
中野先生へ
江戸の風