千葉国体 開催経費121億円
おそらく大会参加者とその家族しか強い関心を持たない国民体育大会が千葉で9/25から開催中だ。
そもそも「トップアスリート」は競技独自の大会を中心に活動し、国体には出場しないらしい。よりレベルの高い国際大会こそ世界一を目指す彼らの研鑽の舞台だから当然だろう。
また競技によっては「教員枠」というものがあって教員を出場選手の一部の加えなければならない。「国民」の大会なのになぜ教員だけ特別扱いされるのか。
さらに馬鹿馬鹿しいのは毎年のように開催地が総合成績1位になり天皇杯・皇后杯を獲得するというお膳立てである。もちろん他県出身の選手を取り込んで達成するのだ。
すでに国民がスポーツに接する機会は、小中学校や地域で存在する。観戦するスポーツイベントも国体より人気のあるものが幾らでもある。
全国知事会も平成14年に「国民体育大会に関する緊急決議」なるものを発表し、現状の国体の財政的負担を槍玉に上げた。
戦後の荒廃と混乱の中で、スポーツを通して国民に、とりわけ青少年に勇気と希望を与えようと開催されたという。(国民体育協会)
しかし近年の国体は国民的人気は皆無、当初の意義が失われている。もう廃止すべきではないだろうか。