為替介入でも金融緩和でもない円高対策

円高で輸出産業が困っている今、政治家もマスコミも対策は政府の為替介入か日銀の金融緩和しかないと言わんばかりの一辺倒な姿勢だ。
しかし輸入を増やすことこそ為替相場を円安に向ける根本的な解決ではないだろうか。

円高はある意味、絶好の好機でもある。そして為替介入だけが円安誘導策ではない。円が強いうちに、世界から買えるものは買っておくべきです。

例えば、資源のないわが国なのだから、鉱物資源やエネルギー資源の採掘権を、向こう何年間分か前払いするかたちで購入したらどうか。ベースメタル、レアメタルともアングロサクソン諸国や中国に買いまくられている実態を見るにつけても、今すぐにでも実行するべきだと思う。
日本が資源採掘権を買いだせば、諸外国も過度の円高はまずい、という心理的な効果もあるに違いない。一石二鳥です。

(民主党・衆議院議員中塚一宏氏のブログ)

民間企業の買い物を政府がどう誘導するかという問題は残るが、円高の根本原因や外国との関係を踏まえた提案だ。
少なくとも諸外国に協調してもらって円高を是正するという甘ったれた話ではないし、日本単独為替介入という無謀な手段でもない点で合理的な対策である。

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為替介入でも金融緩和でもない円高対策 への2件のフィードバック

  1. 意地悪おやじ のコメント:

    前払いなんかしたら、後で揉めるよ。

    買えば良いって・・・
    売り先ないのに買ってどーすんの?

    需要→供給であって、供給→需要。
    順番逆じゃうまくいかないんだわ

  2. 佐藤健 のコメント:

    >意地悪おやじ様

    こんばんは、ご訪問とコメントを有難うございます。

    仰るとおり、後で揉めるかもしれません。希少資源を大量に購入したあとで価格が下がった、さらには技術革新が起きて不要になったなんてことも起こりうるでしょう。

    しかし現状の場合買った後で揉めるそして売り先がないのは為替介入でのドル購入も同じです。
    経常黒字が続く限りは、自国通貨が上昇傾向になるのは必然です。
    その場合政府の為替介入は国民の財産を確実に毀損します。
    すでに為替介入の会計(外為特会)は何兆円もの評価損をかかえてます。

    自国の政治的都合だけで為替相場を調整しようというのは、他国の顰蹙を買います。何より期待した効果もいまいちです。

    その点、何かしら輸入するのは幾らか協調的です。
    穀物を大量に購入して備蓄しておくのはどうでしょうか。
    凶作への供えになりますし、食べられなくなる前に貧困層へ援助することもできます。

    意地悪おやじさん、ぜひまたご訪問下さい。よろしくお願いします。

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