私立歯科大の定員割れ

■私立歯科大6割超が定員割れ
2010年の全国の私立大学歯学部の総入学定員1891人に対して入学者が1489人(日本私立歯科大学協会入試結果報告)
約400人分もの歯学生の教育施設が余りだした。

しかし一方で医師不足が叫ばれ、国が定員増を図った既存の大学医学部では360人ほどの増加にしかならず、学生受け入れに限界があるようだ。

ならば学生受け入れに数百人の余裕が出てきた私立歯科大学が歯科にこだわらない医学教育に転換すべきではなかろうか。
歯科医師養成に特化した教育機関とはいえ、歯科専門の授業は全授業の一部であろう。ゼロから大学医学部を新設するより、安く早く受け入れ態勢が整うのではないだろうか。
また余剰感のある現役の歯科医師のうち、別の科の医師への進路変更を希望する人に追加的トレーニングを用意するのも、過去の学習内容を把握している歯科大学に期待できる。

歯科医師の絶対数の増加と人口減少の相乗効果により、今後歯科医師の過剰感がさらに増すのは必須だ。大学歯学部の定員見直しは不可避であり、さもなくば「廃校」が待っている。

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