尖閣諸島をめぐる争い

日本と中国の間の資源争いに妥協できるか

中国は尖閣諸島の領有権のほか、中国から続く大陸棚の先端(沖縄トラフ)までが排他的経済水域と主張している。

両国とも、領土の支配の正当性そのものと排他的経済水域に埋蔵されている石油資源の獲得のため引くに引けない状態である。

現時点では日本が主張する日中中間線よりも中国側でガス田の開発が成功しており、中国側が実質的な利益を得ている。(中国が日本の主張するラインよりも自国側でガス田を発見したときはきっと笑いが止まらなかっただろう)

対する日本は、日本側の海底に続いているはずの石油の採掘権利を主張しているものの、埒が明かない。
もちろん国家間の紛争の最終的解決である戦争に訴えても、中国に対しては勝ち目が無いに違いない。

日本に出来ることは支配の正統性の根拠を固めて主張を繰り広げるほかに、中国のように相手の手の出せないところに油田が発見できるかに賭けるぐらいだろうか。

ともかく最悪の場合戦争まで発展しうる政治的問題だから、妥協するしか仕方が無いだろう。

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