4日にユーチューブへ投稿された海上保安庁撮影の衝突ビデオ映像の流出の責任について様々な意見がある。
はじめから公開しておけばこういう問題にはならなかったとか、(まだ誰が流出させたのか明らかではないが)公務員だったとしたら守秘義務違反であるなど意見が分かれる。
流出後の中国の比較的落ち着いた態度を見極めてから、はじめから公開するべきだったというのは、あと知恵でしかないだろう。
仮に日本が衝突について正しい証拠を積み上げていけば面子を潰される中国はさらに強く反発したのではないか。そもそも中国の言い分では尖閣諸島は中国であり日本の巡視船に追われる筋合いはないとくるだろう。後に中国に滞在していた「フジタ」の社員3人をスパイ容疑で拘束したが、中国の機嫌を損ねたら拘束はもっと長期間に及んだかもしれない。
今回の事件が収束に向かったのは、日本が中国容疑者を解放し中国政府に屈服したからだ。日本が折れて中国を勝者にしたことこそ転換点であり、決して事件の真相が明らかになったからではない。
国際社会の中では正しいことを主張しているからといって、必ず相手国が従ってくれるわけでも諸外国が強制的に正義を実現してくれる訳でもない。
国土の領有権を主張し実効あるものにするなら、正しさ以上に軍事力が必要である。
また我々日本は人質を取られるのに弱い。今回はレアアースという希少資源の取引停止も日本を困らせた。
結局政治的に妥協する他なかったのではないだろうか。
もし流出させたのが公務員だとして、自らの良心のみに従い政府の非公開方針に逆らったのなら悪い見本だ。本人への刑罰を課し、今後公務員が本人の主義主張だけを根拠に情報を流して収拾が付かなくなるような事態を防ぐ為、戒めが必要だ。
公務員が守秘義務を破ったことを賞賛するのは、政府関係者の不正の隠蔽を暴露した場合だけで十分だろう。
法律に厳格に従っても国が倒れたらそれまでのことでしょうね。この犯人も法に従い裁かれたらそれで良いだけのことで本人も何ら不服はないことでしょう。しかし国益ははるかに大きいですね。人としての器や視野をもう少し豊かにされた方がよろしいのではと正直感じてしまいます。
>あさみ様
度々コメントを残して頂き有難うございます。
そうです、菅政権は法律(国内法)に厳格に従ったら対中外交が行き詰ると「国益」の観点で判断して中国船の船長を釈放したのではないでしょうか。
法律を曲げてでも国益を守るという結果責任は政治家だけの義務、と言うか特権です。
望んでもなかなか器は大きくなりませんし、視野も広がりませんがもっと知識を増やしていけば、また違った見方が出来るかも知れません。
今のところ私には研鑽が欠如していますね。
またよろしけれは、ご訪問下さい。よろしくお願いします。
不透明な政治と自民党を批判していた民主党もやっと、本当の政治家になったということでしょうか?
ふに落ちない民主党です。
>緑の様
こんばんは。
いつもご訪問有難うございます。
ご指摘の通りだと思います。
一刀両断に出来ない問題を不透明にしておいて妥協をはかる本当の政治家になってきたようですね。
官房機密費の使途も政権獲得前はオープンにするようなことを言っていたと思いますが、すぐに変節しました。政治家に限らず誰にとっても自由なお金はとても便利なものです。
悪事や私腹を肥やすことに使われることも多々あるでしょうが、今のところ私は存続させて置いたほうがいいと感じています。権力者は何より結果に責任を負うものですから。