小沢一郎氏の主張 国有資産証券化

国の保有資産が多すぎる

民主党代表選で小沢一郎氏が国有資産の証券化を主張している。本人の弁によると、600兆円と言われる国有財産のうち、200兆円ほどが証券化できるそうだ。

対し菅首相は、道路、自衛隊の基地、皇居などを例に上げて、国有資産は証券化にそぐわないと反論している。
そもそも国有資産のうちどれが証券化できるかについて小沢氏から具体的に指摘が無いので、小沢氏と菅首相の議論がかみ合わない。

証券化可能額が200兆円に達するかどうかは分からないが、現状の利用未利用状態を問わず現金化できる国有地やその他の財産が必ず存在するのではないだろうか。

よく話題になる国有財産に官舎があげられる。家賃が近隣の相場に比べて不当に安いのではないかと言われる。立地は仕事上の必要性があり、また家賃の安さも公務員たちの気持ちとしては待遇に織り込まれているのだ、といわれればそれまでだか、土地の所有・利用形態を民間の手に委ね公務員の宿舎としての利用の他に何か付け加えることが出来たらなおいいだろう。

国立大学はどうだろう。必ずしも大学が大都市の中にある必要は無い。国立大学がその地に出来た頃は恐らく周辺も現状とは程遠い閑散とした土地だったのではないか。
現在地が土地だけで大きな価値を持つなら、売却・移転も有効な選択肢だ。

小沢氏は証券化と表現するより、ズバリ国有資産の売却と言った方が国民に分かりやすくて良かったのではないだろか。国の財政のためだけでなく、民間による国内の資源の有効利用を訴えても良かった。

また証券化と言えば、株式会社化された郵政事業も株式の売却が全く進んでいない。

いづれにせよ、国債という借金を重ねる前に手放せる(手放した方がいい)国有財産を先に処分すべきだ。

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