軽自動車はすぐ上の排気量クラスの車より燃費が悪い
燃費 軽自動車19.2km/L 排気量1000ccの自動車20.8km/L
15日総務省が明らかにした「自動車関係税制に関する研究会」の報告である。
今まで自動車の税の考え方として自家用車は(大きければ大きいほど)贅沢品だから所有者は担税能力があるとしていたが、これからは(マイカーでも、営業用でも)車は環境に悪影響だから同様に課税すべきという考えに転換を促しているようだ。新しい税の名称は「環境自動車税」。
ただしこの環境自動車税は現行の税を維持したまま上乗せではなく、自動車税(地方税)と自動車重量税(国税)を吸収する。
その他にも環境自動車税はすべて地方税に変更することも報告で提案している。
そして原動機付自転車(いわゆる「原チャリ」)は、三分の一の地方自治体で税収額より税収にかかる経費の方が上回っているので現行のままでは問題がある等も指摘している。
自動車に対する課税強化への反論として地方は公共交通機関が全く機能していない地域があり、生活に困難を来たすという言い分がある。
しかし建前どおり地球環境の為CO2を減らすなら化石燃料を使用する機械に課税するか、さもなくば化石燃料そのものに課税して以前より負担を重くするしかないではないか。どのみち今までのようにクルマは使えない。
また、どうせ年老いたらクルマの運転は危険だと家族から思われるだろうから、なるべく早い段階でクルマ抜きの生活に慣れるのも悪くない。クルマを手放せば地球にだけでなく「財布」にも優しいし、運動不足の解消にもなる。
一番すっきりしているのは、石油製品・天然ガス・石炭といったCO2を含んだ原料そのものへの課税一本に絞ることである。しかしクルマ(特にマイカー)はCO2の排出源というだけでなく、走行や駐車に場所を取ったり、交通事故の大部分の原因でもある。
クルマは走行に必要な燃料に限らず広い意味での資源をたくさん消費するので今以上に課税して使用を抑制するよう誘導すべきだろう。