スポーツ立国戦略

■スポーツ立国戦略で国が繁栄するわけない
文部科学省がスポーツ立国戦略と大げさに銘打った政策を打ち出した。
五輪メダルの過去最多獲得やスポーツ人口の拡大を目指している。スポーツ庁なる役所も新設したいらしい。

立国といってもプロスポーツの市場は狭い。何といっても人気商売だし、尋常でない強いと認められてしか選手になれないのだからスポーツ人口を拡大したところで、ほとんどの人はプロとして生活をたてることはありえない。
また選手の多くが故障を抱えながら競技生活を送る。そして比較的短命で死を迎えるようだ。スポーツは健康維持に不要どころか危険でさえある。スポーツとはそんなものだ。

個々の選手が努力するのは当然だとしても、国を挙げてメダル獲得数に目標を立てるなどやりすぎではないだろうか。他に政府しか出来ない、あるいは政府が取り組まなければならない仕事が幾らでもありそうなものだ。
また何も自分と同じ出身地の選手をどうしても応援しなければならない訳でもない。よその地域の選手が好きで夢中になってもそれはそれで結構なことだ。

そもそもスポーツをする場所や時間そして競技する相手を確保すること自体難しい。政府が資金を投じたところで全て解決とはいかないだろう。

ともあれ国民全体に対し政府がスポーツを奨励するのは頂けない。

カテゴリー: 分類無し タグ: , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です